日常に潜むオフサイドトラップ | 普通の人が読むサッカー

日常に潜むオフサイドトラップ

 サッカー観戦の初心者が、まず最初につまずくのがオフサイドというルールだと言われています。オフサイドというのは「パスを出す時に、パスを受ける人と、ゴールとの間に、敵が二人以上いないとダメ」というルールです。
 字面だけ追えば何となくわかる気がするのですが、このルールを逆手に取った、「オフサイドトラップ」と言われる戦術を利用して、敵味方様々な駆け引きが行われるので、観戦経験の少ない人は、いったい何がなんだかわからなくなってしまいます。

 オフサイドを理解するためには、オフサイドトラップを実際やってみるのが一番の近道だと個人的には思っています。そして、オフサイドトラップは生活の中で利用することが可能な戦術なのです。

 ここで、『スムーズに横断歩道を渡る』をテーマにオフサイドトラップを実践してみましょう。

 渋谷のスクランブル交差点のように、多くの歩行者が横断する交差点では、スタートが遅れると、いろんな人に進行方向を遮られ、横断に苦しむことがあります。そこで、オフサイドトラップです。

 まず、信号が青に変わるタイミングを把握しておきましょう。つぎに、青に変わる3~5秒ぐらい前に一二歩、前に飛び出します。すると、何人かの人がつられて前に飛び出すはずです。この人たちがオフサイド!
 前に飛び出した人たちは「あれっ、まだ赤かよ!」という感じで、一瞬足を止めてしまいます。そこで、信号が青に切り替われば、あなただけが先頭を切って横断歩道を渡れるはずです。彼らが足を止めた瞬間に信号が青に変わるようにタイミングを計るのがコツです。

 同じような状況として、『混んでる電車の席に座る』『焼き肉で一番大きい肉を取る』『銀座でタクシーを拾う』など、いろいろあります。

 ちなみに私は、学生時代、クラスの百人一首大会で、一首も知らないにもかかわらず、74枚の札を取って優勝し、クラス担任から手書きの表彰状を頂きました。すべてはオフサイドトラップの成果です。

 さあみんな!レッツ!オフサイドトラップ!