JリーグNo.1の才能 | 普通の人が読むサッカー

JリーグNo.1の才能

 サッカーの長いこと観ていると、時折「こいつ、ものすごい選手になるんじゃないか」と思わせる才能に出会ったりします。もうそうなると、その選手のことが気にかかってしかたがありません。
 私が今一番気になる選手を紹介させてください。もう何年も彼のプレーを追い続けています。もうすぐブレイクすることは間違いありません。

 その選手とは、ヴィッセル神戸のFW和多田充寿選手です!

 ・・・えっ、そんなやつ聞いたことない?

 10月2日の東京V戦、ケガから復帰した和多田選手は後半途中から出場し、2点を取ってチームを勝利に導きました。その2点目、彼は25mのロングシュートを決めましたが、すばらしいシュートでした。
 ヴィッセル神戸オフィシャルページの試合記録にはそのシーンをこう説明しています。

「和多田充寿2点目!! ルーズボールを得た和多田、そのままドリブルし振りぬいた右足シュートは、右上にホップしながらゴールネットに!」

 私はこのシーンをテレビで見ていました。シュートの際、和多田選手は軸足のかかとでしっかり地面を捉え、まっすぐに右足を振りぬきました。この時、上半身はほとんどぶれていません。上半身がぶれていないということは、ボールにしっかりと力を伝えているということです(ふらつく自転車がちゃんと走れないのと同じ原理です)。
 強いシュートを打ったあと、多くの選手が軸足を浮かしバランスを崩しますが、和多田選手はシュートを打った後、軸足を浮かしながらも、上半身はバランスを崩していませんでした。これは、インパクトの瞬間左足から、シュートを打つ右足へ、股関節を利用してスムーズに重心移動を行っているためです。こういった高度な重心移動ができる選手は日本代表でもあまりいません。
 見ていて本当に興奮しました。

 というわけで、私は長年、和多田選手に注目し続けているわけですが、そんな彼も、もう28歳になってしまいました。

 いい加減ブレイクしろ!

ヴィッセル神戸オフィシャルページ
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