最初に観る試合9条件 | 普通の人が読むサッカー

最初に観る試合9条件

 私が生まれて初めてスタジアムで観た試合は、15年ほど前(記憶は定かではない)サッカーがまだマイナースポーツだった頃、友人に連れられて行った、国立競技場で行われた何とかというエキジビジョンマッチでした。引退した世界の名選手を集めてチャリティみたいな感じだったと思いますが、詳しいことは覚えていません。
 唯一覚えているのは、試合終了後の「じーーーこーーーーやめないでくれーーー」という野郎どもの野太い声です。スタジアムのいたるところで涙混じりに声を張り上げるおっさんたちがいました。
 それからしばらくしてジーコは鹿島アントラーズでプレイすることになり、私は必然的に鹿島のファンになりました。なので、私が鹿島のファンであることは、三つ子の魂百までという言葉もあるように、自分ではどうしようもないことなのです。

 このように、最初にスタジアムで観る試合というのは、後々のサッカー観を決定づける重要なイベントです。はじめてサッカーの試合を見に行こうという方のために、最初の試合はこうあるべき条件というのをお教えしましょう。

条件1 季候がいい

 これはかなり重要ですので最初に挙げてみました。サッカーは雨天決行のスポーツなので、下手すると極寒の土砂降りの中での観戦と言うことは十分考えられます。(くわしくは盛り上がらない試合参照)これが初デートだったりすると最悪です。必ず週間天気予報等を参考に、梅雨、台風、豪雪は避けましょう。極寒、猛暑もきついです。

条件2 知っている選手がいる

 やはり、どこの馬の骨ともわからない人間をなかなか応援する気にはなりません。なので、日本代表など、知っていて、かつ好感の持てる選手が出場する試合に行くと良いでしょう。

条件3 タイトル、昇格、降格がかかっている

 やはり気の抜けた試合は観たくないものです。選手が自然と気合いが入ってしまう試合を観に行くほうがよいでしょう。今シーズンの残り試合で言えば、こちらの5試合が確実です。

 11/ 3 ナビスコカップ決勝          浦和 対 FC東京
 12/ 5 Jリーグチャンピオンシップ第一戦   横浜M 対 たぶん浦和
 12/11 Jリーグチャンピオンシップ第二戦   横浜M 対 たぶん浦和
 12/12 J1J2入れ替え戦          未定
  1/ 1 天皇杯決勝              未定

条件4 それなりに人が入る

 観客席が寂しいと、心まで寂しくなります。やはり、多くの人々とともに感動を分かちあいたいものです。条件3を満たせば、自然と解消されます。

条件5 自由席のチケットを買う

 意外に思われるかもしれませんが、私は自由席をお勧めします。なぜかというと、スタジアムには変なやつも来るからです。甲高い声で奇声を上げる、頼んでもいない解説を延々述べる、ノリが極端に悪い、酔っぱらっている、デブの肉がこっちの席まではみ出している、息がくさい、などなど、それだけでゲンナリします。自由席であれば、トラブルなく他の席に移ることが出来ます。

条件6 攻撃力がある、もしくは守備がザルなチームの試合を観る

 得点が入らないと、なんだか損した気分になってしまいがちです。そこで、勝とうが負けようがとりあえず得点シーンが観られるように、攻撃力がある、もしくは守備がいまいちなチームの試合を観ましょう。前者では浦和レッズ、後者ではセレッソ大阪をお勧めします。

条件7 わりあい近くでみれる

 私は横浜に住む鹿島ファンですので、鹿島まで試合を見に行くのはとても大変です。行き帰りの移動で体力の半分は使ってしまいます。マリノスを愛せたらと何度も思いました。みなさんはこんな過ちを犯さないようにしてください。

条件8 タオルマフラーを買う

 タオルマフラーは冬暖かく、夏は汗が拭けるという超優れものアイテムです。さらに、タオルマフラーを巻くと、別にそんなに好きじゃないチームでも、なぜか応援に力が入ってしまうという不思議な力があります。さらにいいところは、スタジアムを出た瞬間カバンにしまってしまえば、ユニフォームカップルが感じる「何となく恥ずかしい思い」を避けることが出来ます。

条件9 体調を整えておく

 私は下痢のせいで、3-2の試合の全ゴールを見逃した経験があります。必ず体調は整えておきましょう。