浦和、セカンドステージ制覇のワナ | 普通の人が読むサッカー

浦和、セカンドステージ制覇のワナ

 浦和レッズが2004年セカンドステージを制しました。おめでとうございます。優勝決定戦はグランパスに負けたのに、優勝!ということで、試合直後の選手たちの「喜んでいいのか?これ?」という表情が印象的でした。喜んでいいと思います。素晴らしい戦いぶりでした。
 来年からJリーグは一シーズン制になりますので、浦和は最後のステージチャンピオンということになります。そして、最後のJリーグチャンピオンシップへの出場権が与えられました。ここでファーストステージ覇者横浜マリノスに勝ってこそ真の王者です。

 しかーし!浮かれている場合ではないぞ!チャンピオンシップには大きなワナが待ち受けているのだ!
 ここで、数々のチャンピオンシップをくぐり抜けた鹿島ファンのこの私が、最後のチャンピオンシップに向けて、浦和レッズのためにチャンピオンシップのワナについて解説しよう。浦和びいきのみんなは必見!

自分たちのサッカーのワナ
 チャンピオンシップというのは、どのチームに勝てばよいかが決まっている戦いです。ここが総当りのリーグ戦と異なるところで、相手は自分たちの良いところをつぶしにかかってきます。
 チャンピオンシップでは「自分たちのサッカーをやって勝ちにいきます!」とか言っちゃって負けることがよくあります。かつて中村俊介選手が横浜マリノス在籍当時、そういうこと言って負けてました。今回、闘莉王がたぶんそういうこと言うでしょう。
 しかし、待て!ナビスコの屈辱を忘れたのか?最近エメルソンが、昔みたいに点を取れなくなったと思わないか?君たちの攻撃は確実に研究されているぞ!

第一戦で負けたらヤバイのワナ
 チャンピオンシップはホームアンドアウェーの2回戦で行われます。なので、第一戦のアウェー横浜で負けても、ホームで勝てばいい、と思ったら大間違いだ!おりゃー!
 私の記憶が確かなら、第一戦を落としてチャンピオンシップを制したチームはない!チャンピオンシップに残るぐらいのチームなら、確実に大人のサッカー(とりあえずひきわければいいや!みたいなサッカー)をしてくる。第一戦を落としてしまえば、第二戦はホームでも確実に相手のペースだ!
 しかも、相手は名将岡田武史率いる、名門横浜マリノス。海千山千のチームだ!第一戦は絶対落とすな!

負けたらすべてなかったことになる、どころか大変なことになるワナ
 そしてこれが最大のワナ。
 もし仮に負けてしまったとしたら、ステージチャンピオンだとか、年間でどれだけ勝ったとか、どんなに優れたサッカーをやったとか、そのすべてがチャラになる。ただの敗者になってしまうのだ!浦和レッズが顧みられる事はない!まったくない!それが世の常、チャンピオンシップの現実だ!
 「いい経験をしました。来年につながると思います」なんて甘い!甘すぎるぞ!これまで、チャンピオンシップに初出場して敗退したチームは、翌年必ず低迷しているのだ!
 浦和レッズよ!真の常勝チームになるためにはここで勝たねばならない!諸君らには勝つしか道がないのだ!

 ということでいかがでしたかチャンピオンシップのワナ。あーおそろしい。


   第1戦:2004年12月5日(日)/19:00キックオフ
   第2戦:2004年12月11日(土)/19:30キックオフ