あの人は今 2005 | 普通の人が読むサッカー

あの人は今 2005

 Jリーグチャンピオンシップ、トヨタカップ、J1J2入れ替え戦、天皇杯、高校選手権と、年末年始はサッカー三昧です。今年は日本対ドイツの代表の試合もあって、まったく目が離せません。
 しかし、この時期は、日本の選手にとっては契約更改の時期でもあります。

 Jリーグでは毎年100人以上の選手がチームを移籍します。ということは同時にそれくらいの人数が所属チームから契約を切られているということでもあります。
 今年の目玉はなんといっても現役日本代表の三浦選手(東京ヴェルディ1969)の移籍騒動ですが、こうした一部の選手を除き、移籍を余儀なくされたほとんどの選手が粛々と新たなチーム探しを行っているわけです。
 しかし、JリーグチームはJ1J2あわせて28チーム(来年から30チーム)あります。Jリーグだけではなく、アマチュアチームにもプロ契約をしている選手がいます。しかも日本中に散らばっていますので、選手もクラブも情報を集めるだけでも一苦労です。

 そこで、選手とクラブの労力を軽減するために「移籍リスト」という制度があります。契約が更新されない選手は、日本サッカー協会に希望すれば「移籍リスト」に載せてもらうことができます。日本サッカー協会が希望選手をまとめて定期的に発表してくれるのです。クラブはこの「移籍リスト」を見て、新たに契約可能な選手を簡単に見つけることができるという訳です。

 実は、この「移籍リスト」は一般にも公開されていますので、インターネット上で普通に見れます。以前、「ら」の話(「ら」参照)がありましたが、ファンもこのリストを見て、自分の好きな選手の動向を確認したりします。

 私も毎年このリストを見ていますが、毎年のように「かつてかなり活躍したものの、その後どこへ行ったかわからなくなった選手」に遭遇してしまいます。移籍リストは12月の第一週に始まり、次のシーズン開幕まで、ほぼ一週間ごとに更新されていきますので、この時期は、毎週のように「あの選手どうなった!?」とドキドキしながらリストを見る事になります。
 そして結局「移籍リスト○○号 ○○選手は引退しました」みたいに、ひっそりと引退してしまったりします。そんな時は少し悲しい気持ちになって、モニターの前で一人「お疲れ様」なんてつぶやいてみたりします。

 今年最初の移籍リストが公開されました。
 みなさんの知っている選手はいますか?

移籍リスト[第05-01号](04/12/7)