変なあだ名の選手たち | 普通の人が読むサッカー

変なあだ名の選手たち

 『スシボンバー』こと、日本代表FW高原直泰選手(ハンブルガーSV)に新しいあだ名がつきました。新名称は『フィッシュ・シュテフェン(魚のフライ)』です。あまりにも、点が取れないので、「もうスシにはなれない」という事だそうです。

 サッカー選手はよくあだ名を付けられます。カズこと、三浦和良選手(神戸)は『キングカズ』です。なぜ『キング』なのかよくわかりません。『野人岡野』(浦和)はまあいいとして、『ゴン中山』(磐田)は何を意味するのかまったく不明です。

 特にブラジル人は、あだ名がそのまま登録名になっていたりします。しかも、あたかも本名であるかのように本人たちが振舞っていたりします。今回はあだ名がそのまま登録名になってしまったブラジル人選手たちを紹介しましょう。

『ジーコ』

 日本代表のジーコ監督の『ジーコ』は実はあだ名です。本名は「アルトゥール・アントゥネス・コインブラ」という名前です。なぜ、『ジーコ』になったのかというと『アルトゥジーニョ(アルトゥール坊や)』というあだ名がどんどん短くなって『ジーコ』になりました。
 ちなみに『ジーコ』というのは日本だけで通用する呼び方で、ブラジルでは『ズィッコ』と発音されます。サッカーマガジンが『ジーコ』と間違えて表記したことから日本では『ジーコ』になったという噂です。

『ドゥンガ』

 リオデジャネイロ州選手権優勝、UEFA杯準優勝、94年アメリカ大会優勝、98年フランス大会準優勝という輝かしい経歴を持つ、ブラジル代表永遠のキャプテンこと、ドゥンガ選手(ジュビロ磐田で97年Jリーグ優勝、ナビスコカップ優勝)も実はあだ名です。本名はカルロス・カエターノ・ブレドルン・ヴェーリという長ったらしい名前です。
 『ドゥンガ』というのはポルトガル語で「のろま」という意味です。ですから、「どぅんがー!どぅんがー!」と声をかけると「のろま!遅せーんだよ!」みたいな意味になってしまいます。実際、ドゥンガ選手は全然スピードがない選手で、のろま呼ばわりされているうちに、それがあだ名になったようです。でも、サッカーの歴史に残る偉大な選手になりました。

『カレッカ』

 カレッカ選手はパス、ドリブル、シュートといった技術面だけでなく、戦術眼に優れ、ゲームメイクも行うなど、FWのプレーに革命を起こしたブラジル代表の名選手です。『万能のプレーヤー』と呼ばれたそのプレースタイルは「万能型FW」というジャンルを作り出し、その後のサッカーの発展に多大な影響を与えました。キャリアの晩年は柏レイソルでプレーし、日本のサッカーにも大きな貢献をしています。
 そのカレッカ選手も、やっぱりあだ名です。『カレッカ』というのは「はげ」という意味です。偉大な選手に向かって「はげ!」とは何事かと思うのですが、実はカレッカ選手は禿げていません。なぜ、『カレッカ』なのかは私の中では長年の謎です。

『レ』

 今年J2ヴァンフォーレ甲府に加入したレアンドロ・セザール・デ・ソウザ選手のあだ名です。
 なんだこれ。



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